すみっこきろく―双極性障害Ⅱ型だけど、それなりに楽しく生きていきたい

病気や薬の経験談、病気になって感じたこと。あくまでも個人の体験談ですので、参考までに。

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私が精神科の閉鎖病棟に入ったきっかけと、病棟に持ち込めなかったものの話。

これから何回かに分けて、以前精神科病院に入院した時の体験談を書いていこうと思います。
まずは閉鎖病棟に入った時の話を思い出せる範囲で書いてみます。

閉鎖病棟って、なんだか言葉の響きからしてちょっと怖い感じがします。
私は閉鎖病棟に入院することが決まった際、どんなところなのか不安で、体験記などを検索して読んでいました。
当時の私と同じように不安を抱えている方の参考になればいいなと思ったので、自分の経験を紹介してみます。
でも今から5年ほどの前の話ですし、病院ごとに決まりは違うと思うので、一例として読んでくださいね。



まず今回の記事では、閉鎖病棟に入院する前の段階の話をしようと思います。
私が入院に至った経緯と、入院の際に準備した持ち物についてご紹介しています。

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「入院したい」と思ってからの流れ

私の場合、病状が悪化して医師から勧められ入院したというわけではなく、入院したいと思って自分から医師に相談して入院しました。
私は当時自宅療養の期間が長かったため家にいる時間が苦痛になっていて、家族や周囲の人たちとの関わり方に悩むことも多々ありました。
ちょうどその頃、私と同じ病気で親しくしていた人が入院したのを見て、環境を変えるのに入院するのもいいかもしれないと思い、家族と主治医に相談したところあっさりと入院する流れになりました。


通っていた心療内科は小さなクリニックだったので、街外れにある大きな精神科病院を紹介してもらいました。
そこで一度診察を受け、正式に入院することが決まりました。
初めに最低一ヶ月間は急性期治療の閉鎖病棟に入り、その後は病状に応じて開放病棟に移るかもしれないとのことでした。
「なんだか怖そうな閉鎖病棟というところに最低一ヶ月もいることになるなんて…」
とかなり不安に思いましたが、家にいたところで病状はよくならないし、後戻りはしたくないと思いました。

入院日までは、入院のしおりに記載されていた必要なものを少しずつ買い揃えながらのんびり過ごしました。
もう少しで今とは違う環境に行ける毎日を治療のためだけに過ごせると思うと、少し気持ちが楽でした。


入院時の持ち物は制限が多い!

急性期病棟なので、危険物になり得るものは持ち込むことができません
しおりに持ち込み不可なものが書いてあり、入院当日にも持ち物チェックがありました。

持ち込めなかったものの一例を紹介します。

・紐類
これは精神病院ならではですね…。
ズボンの紐などは事前に抜いておかなくてはいけません。
ベルトストッキングも持ち込めませんでした。
また、私はおやつ入れに巾着袋を用意していたのですが、紐がついているので持ち込めないと言われました。
当日病院で言われるまで気づかずにうっかりしていました(笑)
それからリングノートもダメだったので、後日普通の綴じノートを買ってきてもらいました。


紐状のものでも、禁止されていないものもありました。
例えば、イヤホン線が短いものなら持ち込みオッケーでした。
ミュージックプレイヤーの充電器も看護室で預かってもらいそこで充電もしてもらえたので、つらい時に音楽を聴いて凌ぐことができ非常に助かりました。
シェーバーの充電器なども同様に預かってもらえたそうです。


・ハサミ、カミソリ、爪切り、ガラスや陶器のものなど
これらも当然危険物となります。
ハサミや爪切りは使う時に看護室から借りることができました。


・現金
閉鎖病棟なので、売店に行くことはできません
ですが飲み物の自動販売機は病棟内に設置してあって、プリペイドカードを使って購入していました。


・携帯電話
私は面会時にこっそり持ってきてもらってメールチェックをしていました…(笑)
外部との連絡手段は、病棟内の電話と手紙だけでした。



こんな感じで持ち物に関してはちょっと厳しいのですが、入院生活が始まってしまえばそんなに不便だとは思いませんでした。
携帯を常にいじっている私でも、携帯のない生活には少しすると慣れることができました。
持ち物の制限が多いこと以外は、他の診療科に入院する際の準備とあまり変わらないのではないかと思います。

次回は、入院生活について書こうと思います。
(7/5 閉鎖病棟の入院生活についての記事を公開しました。)
sumizumisumiko.hatenablog.com

(2019/2/8 加筆・修正)