すみっこきろく―双極性障害Ⅱ型だけど、それなりに楽しく生きていきたい

病気や薬の経験談、病気になって感じたこと。あくまでも個人の体験談ですので、参考までに。

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パニック障害歴10年以上の私が見つけた、発作への4つの対処法

私が心療内科にお世話になることになったきっかけは、双極性障害ではなくパニック障害でした。
その経緯の詳しい話は別の機会にお話するとして…
今回は自分の場合パニック発作でどんな症状が現れるか、それに対してどのような対処をしているかについて書こうと思います。


私が経験しているパニック発作の症状

突然、激しい動悸や吐き気に襲われます。
具合悪くなってきたな、どうしよう、と思えば思うほど症状が強まってきて、今すぐ逃げ出したいほどの不安感でいっぱいになります。
あの感覚は本当におそろしいです。

症状自体はいつまでも続くわけではなく、10分程度で治まることが多いです。
でも一度発作が起きてしまうと、繰り返し起こりやすくなります。
発作が起きた時と同じ環境にいたり、また起きたらどうしよう…という不安を抱えていたりすると、だいたいまた症状が現れてしまいます。


一度発作を経験すると、発作が起こりやすくなる場所へ行くのが苦痛になります。
地下鉄や車、人の多いお店の中にいるときに発作が起きやすい私は、一時期外出することが怖くて怖くてほぼ引きこもり状態になってしまったほどでした。

症状が落ち着く時期もあるが、突然再発する

症状が落ち着いて、不安のない通常通りの生活を送れるようになる時期もあります。
しかししばらくすると、再び発作が続く状態になってしまうというのが私の現状です。
再発の頻度も期間もばらばらなのですが、もしかしたら傾向のようなものがあるかもしれないので、発作についての記録をつけてみようかなと思います。

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症状が現れたときにしている4つの対処法

①投薬

症状が出そうな感じがするな…と思ったら、早めに頓服薬を飲んでいます。
幸い、自分に合ったすぐに効く薬があるので、それで防ぐことができています。

パニック発作対策で今まで色々な頓服薬を試してみましたが、個人的に効果があったと感じたのは以下の2つのお薬です。

デパス

現在はこれをメインで飲んでいます。
飲むと10分程度で落ち着くことが多いです。すぐに効果を実感できるので本当に助かっています。
飲んでから2~3時間はメンタル的に落ち着いた状態になれるので、パニック発作以外の時にもお世話になっています。

ソラナックス

頓服薬を飲もうと提案されたとき、デパスと一緒に試した薬です。
こちらも効果を感じられて良いのですが、デパスより少し効きが遅い感じがします。
ですがこちらは4時間ぐらい効果が実感できます。
なので、長時間安定した状態で過ごしたいときにはこちらを飲んでいます。

薬を持ち歩くことで安心感が得られる

自分に合った薬を常に持っているというだけでも、症状を防ぐことができると感じています。
投薬による治療を始める以前は、発作が起きたらどうしようという不安から発作が起きやすくなり、その結果症状はどんどん重くなってしまっていました。
でも薬を持っていれば、「発作が起きても薬を飲めば大丈夫!」という安心感を得ることができます。
その安心感が、発作の発生、症状の悪化を防いでくれていると思います。

②今いる場所から離れてみる

乗り物や建物の中にいるときなら、外に出て、座れる場所があればそこで少し休むといいと思います。
なんだか調子が悪くなる気がすると思ったら、自分の苦手な場所からすぐ離れた方が悪化を防げると思います。
私は閉じられた空間で発作が起きやすいので、広い空間に出ると気分を少し落ち着かせることができます。

③気をそらす

薬を飲んだとしても効くまでには少し時間がかかります。
また、症状が現れても薬を飲むほどではないと思ったときはそのまま様子を見ることもあります。
そういうときは、とにかく気をそらして不安な気持ちを大きくさせないようにしています。

私が気をそらすために行っていることの一例はこんな感じです。

音楽を聴く

これは症状が現れていない時でも行っていて、外出時は音楽プレーヤーを常に持ち歩くようにしています。
好きな音楽を聴いていても症状が気になるときは、目を閉じて音楽に集中したり、心の中で歌ったり踊ったりしてみてます。

スマホをいじる

私はゲームが好きなので、電車の中でスマホゲームに熱中してやり過ごすこともあります。
メールをしたり、インターネットで調べものをしたりするのもいいと思います。


④理解のある人と行動を共にする

自分の症状について知ってくれている人と一緒にいると少し安心できると思います。
おしゃべりをすることで気をそらすこともできます。
もし具合が悪くなってきたら、それを伝えられるだけでもだいぶ違うと思いますし、休める場所を一緒に探してくれるかもしれません。

でも遠慮して、具合が悪くなってきたことを言えないような相手であれば一緒にいるのはよくないと思います。
周りに人はいるけど誰かに頼らず自分一人で対処しなきゃ、と思い詰めると余計に症状が悪化すると思うので…。

パニック障害と生きる

私は現在、発作が起きても薬を飲むことで症状の悪化を防ぐことができています。
ですが、前述したとおり不定期に何度も再発しているので、薬は手放せませんし、またいつ症状が現れるかわからない不安もあります。
症状が出てしまったら薬を飲んで、治まるまでごまかすことしかできません。

でも私は、一回の発作はどんなにつらくても数十分の我慢で治まることを知っています。
発作が起きる期間が続いても、いずれ落ち着いて、普通の生活ができるようになる期間があることも知っています。
なので、症状が起きたら「あー、またかー」ぐらいに思うようにしてます。
病気に振り回されないように、そしてなんともないときは楽しく過ごせるように、これからも生きていきます。


もし新しい対処法等が見つかったらまた記事を書こうと思います。

(2019/2/10 加筆・修正)